先日やっと、キャンパス外のアパートに引っ越しをしたのですが、今までのon-campusのアパートに住むのとは違って、アメリカの不動産事情など何も知らない状態で誰かのサポートもなく契約までたどり着くのはなかなか大変で、いい経験になりました。
シカゴの不動産事情は深くは知りませんが、私の3ヶ月以上にわたるアパート探しの経験から、
- 不動産より個人個人のやりとりがメイン
- オンラインのみの物件検索サイトが幅をきかせていて、がしかし非効率
- ゴキブリ、トコジラミ(Bedbug)、ネズミに気をつける
というところが日本と違って気をつけたほうがいい点だと思います。
1. 不動産より個人個人のやりとりがメイン
とは、日本のように大きな不動産が大量の物件を管轄しているということは少なく、(高額な物件はあると思いますが。)不動産でも30〜50あたりしか物件を持っていなかったり、完全に個人経営で不動産に広告を出していない、というところが多いように感じました。
なんと言っても一番多いのは、ルームメイトが出て行っちゃうので新しいルームメイト探してまーすという住人による個人投稿。
どうやってそれができるのかというと、Craigslistというアメリカで今最も使われているであろう何でも屋さんサイト。
小さなものの売買から、アパート、求人など、ほぼなんでも広告を載っけられるサイトで、個人情報交換と広告の場ということで新聞業界を脅かしているというやつです。
Craigslistの詳細については話が長くなるのでまた別の機会に。
なぜこのように個人のやりとりが多くなるのか(もしくは不動産の影が薄くなっているのか)というのは、
ある教授が「シカゴの不動産業界は腐っている」などと言っていましたが、恐らく
2. オンラインのみの物件検索サイトが幅をきかせている
ということも大きな原因なのではないかと思います。
アメリカの不動産をよく知らない外国人である私が最初にしたことは、
"Chicago Real Estate"や "Chicago apartment for rent"とググることで、結果、
Zillow (http://www.zillow.com/chicago-il/)
Realtor.com (http://www.realtor.com)
Trulia (http://www.trulia.com/for_sale/Chicago,IL/map_v)
Apartments.com (http://www.apartments.com/)
For rent.com (http://www.forrent.com/find/IL/metro-Chicago)
などが検索結果トップに出てくるのですが、これらは不動産ではなく、不動産やオーナーが持っている物件をオンラインで一気に検索できるようにしているサイトです。
なにそれ、めっちゃ便利やん。って思いますよね。
不動産やオーナーにすぐにメールや電話をできるようにもなっているし、私もそう思ってかなり使っていたのですが、結果まあとっても非効率。試してみればわかると思いますが、
- すでに売れた物件の広告がたくさんある(サイトとオーナーのコミュニケーションがなってない。)
- 個人情報を得るためだけの偽の物件がたくさんある
- 引っ越し日がまだ先の場合基本的に連絡は返ってこないor Waitlistに登録と言われるだけ
- 不動産の電話対応の愛想が悪い(カスタマーサービスはやっぱり日本が素晴らしいです。)
という感じで全く収穫が得れないのが私の感想です。
もちろんちゃんとした物件もあって、そこからコミュニケーションをとって物件を見に行ったこともあります。
ですが、30件以上連絡をして返事がきたのは5件程度でした。
あと、30件ほど連絡をしたものは全て管理者が違うので、電話やメールが返って来た時にどこの物件やねんという状態になりました。
一度ひどい不動産にあいました。
予算と立地などの条件を教えてくれとメールが来て、返信したところ、オフィスに来てくれということだったので、やっと不動産らしい不動産に会えると思い、1時間かけて出向いたところ、メールを送ってきたエージェント本人からまた予算の確認があり、予算を伝えたところ、「うちはあなたの予算内の物件はもってないね。」で、終了。
往復の2時間が全くの無駄になりました。。メールした意味。
数ヶ月間もパソコンにかじりついてアパートを検索し続け、何度も物件に足を運んだあげくどうやって今の物件を見つけたかというと、この幅をきかせているオンラインサイト達に惑わされてはダメだと思い、(オンラインサイトなだけあってSEOがうまいのでしょう。)Google検索結果の3ペーシ目以降をみてみたことが吉となりまともな不動産に出会えました。馬鹿らしいですが、91%の人がサーチエンジン検索結果の2ページ目に行かないという統計があります。
6〜7ページ目あたりにあった不動産のサイトでアポをとったところすぐに電話がきて、(愛想はよかったです)エージェントもとても親切な方で、見に行った1件目で気に入り、即決しました。
さて、最後の 3. ゴキブリ、トコジラミ(Bedbug)、ネズミに気をつける
ということですが、Bedbugに関してはダニどころではない危なさで、アメリカでは住居の最大の問題になっていて、さらに大学の寮の友達の部屋で出ていたので気をつけなければいけないという認識はあったのですが、まさかゴキブリとネズミに気をつけなければいけないという認識は入居時まではかなり薄かったです。
まあBedbugが一番危ないでしょうからゴキブリに悩まされているだけましなのかもしれませんが・・・・・・
入居から一週間、まだゴキブリは現れていないのですが、なぜ悩まされているかというと、
入居時に引っ越しを手伝ってくれた友達が、1年前にこの物件を見に来たことがあるらしく、その時に5〜6匹ゴキブリの死骸を見たらしく、"Be careful to cockroachs..."とだけ言って荷物を運び入れを終えて帰っていき、やだなーと思いながら1人でセッティングをする前に少し棚を拭こうと思ってよく見た所、なんと洗面の棚の隅っこに黒ごまのようなものが大量に.....
以前日本で夏にアパートを少し空けて帰ってきたところコバエの卵が大量に散乱しているというトラウマがあったので、一瞬コバエを疑いましたが友人の言葉を思い出してゴキブリの何かなのではないかと思って検索。
検索結果、形や大きさ、漂う臭いからゴキブリの糞疑惑が高まり、掃除するのにも気持ち悪くなりとりあえず薬局に行ってゴキブリ退治グッズを購入。
コンバット
アメリカでも売ってます。
とりあえず何種類かのコンバットの製品とスプレーを購入して設置したものの、一週間経っても何も現れていないので、未だに毎日帰宅するたびに家の中を隅々一周して何もないことを確認していますw
これってオーナーの責任なのではないかと思って契約書を読み返したところ、
"I did not see any sign of bedbug, roach, or mouse."
という文章があるページにサインをしていたことに気付きました....
きちんと読みましょう。ってことではなく、こんな20ページほどある契約書とサインの箇所全てを読むのは時間がかかるので、このくらい知っておくべきだったと後悔しました。
とりあえずあの黒ごまがゴキの糞ではなかったことを祈って生活しています。
最後に、ネズミですが、日本では考えたこともなかったのですが、アメリカではどこでもいるのでしょう。
特に外のゴミ捨て場の周辺や線路に、いつもネズミが走っています。
でもそいつが家の中にしかも4階になんているわけないだろうと思ってました。
そんな時に、大学寮の5階の友人の部屋にいたところ、目を疑いました。
ダイニングルームで友達と話をしていたら視界の隅で、壁際でなにかが通過したような気がして、なんだ今の、と思って固まっていたら、同じルートをネズミが走って戻ってきました。
よく考えたらハムスターみたいだし、ゴキブリよりはずっとかわいいですが、部屋の中にいるはずのない生体が走っていたらそりゃびっくりします。
アメリカではよくあることなのかもしれませんが、ネズミすらあまり見たことがないのに、それもアパートの5階で、生まれて初めて家の中を走っているネズミを目にしました。
寮の管理者を呼び、待ってる間監視していたら、どうも玄関側に行って外に帰ろうとしているのか、物陰に隠れては玄関に向かって壁際を走るものの、私たちが玄関側にいたのでビビって引き戻して、の繰り返しをしていたり、ヒーターの後ろから顔だけ出したり引っ込んだりしていたので意外とかわいかったのですが。。
退治は残酷だったので書きたくないですが、
何を言いたいかというと、アパートを契約する前に隅々までよくみてBedbug,ゴキブリやネズミの糞などがないか気をつけましょうということですね。
それから、オーナーが年配だからかなのか、アメリカでは普通なのか、家賃はチェック(小切手)で支払いしています。