Tuesday, October 14, 2014

アメリカの授業


授業が始まってから2ヶ月弱が経ち、今は中間試験の真っ最中というところです。


アメリカの大学の授業が日本の大学と違う点というと、大雑把に言うと
・授業中の学生の発言が活発で、思ったことがあれば日本人みたいに隣の人とこそこそ話してないでなんでも発言する。(発言しないと授業態度を低く評価されます。)
・大量の読書課題が毎回出される。
・教科書が異常にでかくて重くて高い(2〜3万円)わりに授業で教科書はほとんど使われない。(私のビジネス系の授業だけかもしれませんが...)
・企業と実際に取り組む実践の場でのプロジェクトが多い
と言ったところだと思います。

教科書は基本的には知識をインプットする用に宿題として使われ、授業中では教授が更に応用的なことを講義したり、グループワークなどで体系的に学ぶという形式が(できているかどうかは置いといて)アメリカの大学の理想なのでしょう。


この2ヶ月弱でそれ以外に気づいた、日本の大学と違う点というと、文化的なものかもしれませんが、授業の形式や内容に対して学生が教授に抗議するということに驚いたと同時に感心しました。


例えば、本ビジネススクール大学院コースの導入的なクラスで、毎回教科書の2〜3章または論文数本を読んでくることが宿題で、授業内で30分ほどの宿題の範囲の小テストをして、残りの2時間はその範囲に関することの講義を教授がするという、とっても典型的というか古典的というか、言ってしまえば陳腐なつまらない授業をする教授がいて、たいていの学生がこの授業は大量に宿題をだすくせに内容がつまらないといって好んでいませんでした。唯一の救いはこの講義は一方的ではなく学生も発言しなければならないということだけでした。

そこで一人の学生が教授に話にいって、大学院ではもっと実践的なことをするはずであり、教科書を読んで知識を深めるだけなら私たちは自分でできます、私たちはこの授業に大金を払っているので、もっと生産的なことを授業でしてくださいと抗議しました。

すると次の授業から、もう教科書内容の講義はしませんと教授が宣言し、理論を実践するためのグループワークなどを始めました。

私もこれでこそ"Innovative"だと語るビジネススクールの姿であるべきだと感じました。(IIT Stuartは、アメリカで最もInnovativeなビジネススクールトップ50にランクインしています:http://www.business-management-degree.net/50-innovative-business-schools-america/


後は、小テストが毎回紙媒体で授業中に行うのが時間の無駄だと言っているのですが。。
アメリカではネット上での小テスト(教科書を見れるが時間制限あり)は結構普及してると思うのですが。。

この教授は新任教授なので、まだIIT Stuartビジネススクールの文化に慣れていないのかもしれませんが、こうやって学生の意見をすぐに取り入れてくれるところはいいことですね。




1学期の学費が決まっている日本の大学と違って、アメリカの大学は1単位につきいくらと学費が決まっているのが主流だと思うので、この授業にいくら払ってるのかって言うことが明確にわかるので余計に、払ったお金に対等な授業をしてくれって思いますよね。(特にビジネススクールの学生はお金にうるさいのかと。)


日本の大学でもある、授業評価アンケートのような、学生が授業と教授の評価をするシートの項目に、「この授業は払った学費に対して価値のある授業でしたか?」という項目があるくらい。


もう一つすごい話が、
私のルームメイトである、建築専攻のイタリア人交換留学生が、
週3のスタジオの授業を教授に話して週2にしたという。

もちろん最もな理由を添えて抗議したわけですが、
週3回スタジオでデザインしているきつい授業を週2にした彼女はヒーローでした。



また面白い発見があれば投稿します。


面白いと言えば、今朝寮全体のアナウンススピーカーのマイクテストがあったのですが、
これからマイクテストをしますって言ってロックミュージックを爆音で2曲流して
テストを終わりにするアメリカの感じ、日本ではないなぁと。